Scotchのカセットテープを
"すこっち"だけ紹介します。
1975年、自分ではTDKの「D」でさえなかなか買えなかった時代に、颯爽と登場したスコッチの「マスター」(Master)は、兄貴分のフェリクロームテープである「クラシック」(CLASSIC)と共に、その精密なハーフのカッコ良さと高額な値段が衝撃的でした。
ちなみに価格について、C-60テープでの比較ですが、TDKのDが400円のとき、マスターは850円、クラシックはなんと1000円もしました!
学生の身では手が届きませんでしたが、収入が入るようになってからは、少し使うようになりました。特に、第二世代のCrO₂ポジションの「Master 70μs EQ」が登場してからです。
なお、FeCrポジションの「クラシック」は当時1本だけしか使った記憶がありません。
今回、録音済みのものですが、手に入れましたので紹介します。
1)
まず、初代の「マスター(Master)」です。ポジションはノーマルです。銀色に輝くパッケージもカッコいいです。
ここに録音されていたのは……
ジム・ホール(JIM HALL)の
"LIVE IN TOKYO"(1976年)でした。
これはいいですね〜!
2)
次に、マスターの第二世代として、120μs EQと70μs EQの二つのタイプが登場しましたが、これはその70μs EQタイプです。当時では比較的よく使った種類です。
ここに録音されていたのは…
"BALLADS FOR TRANE"/ Archie shepp
渋いです〜!
3)
そして最後になりますが、当時、全くその存在を意識していなかったテープです。
第三世代になり、「マスターⅠ」(120μs EQ)、「マスターⅡ」(70μs EQ)と呼ばれた時代のもので、これは「マスターⅢ」です。
実はこれ"FeCr(フェリクローム)" で、「クラシック」の後継モデルなのですが、既にメタルテープ※が登場していたこともあって、その存在を忘れていました。
(※スコッチの「メタファイン(METAFINE)がメタルテープの第一号ですね。)
↑ ↑ 「FeCr BIAS」の文字があります。
こちらは残念ながらパッケージはありません…
ここに録音されていたのは、大貫妙子の「AVENTURE〔アヴァンチュール〕」(1981年5月リリース)でした。
このアルバムをこのテープに録音した方は、かなりのマニアの方と想像いたします(^。^!
♪♪