B&O ベオマスター からの連鎖で、 久しぶりにラジカセ紹介です。
日立 パディスコ5000
HITACHI PERDISCO 5000 (TRK-5000)
とにかく、デザインが秀逸です。
真っ黒で、メッキ部分は、キャリングハンドル、ロッドアンテナの部分くらいです。
特徴的なのは周波数の「チューニング・スケール」です。回転させるチューニングツマミがありません。
その代わり、
「SLIDE TUNING MECHANISM」
という機能があり、これを使って(手でスライドさせて)チューニングさせます。更に、そこに付いているギザギザ状のツマミで微調整することも可能です。
姿は「 計算尺 」です!
フロントパネルの右側にあるボリュームとトーンコントロールもスライド式です。
BASS、TREBLE 独立。
これもなかなか凝ったデザインです。
ラジオは3バンド。
FMワイドバンドなのは、今では嬉しい限りですね。各バンドの感度も大変に良いです。
ラジオのバンド切り替え、ラウドネス等はプッシュ式スイッチで、スッキリとしたデザインでまとめられています。
「CrO₂」,「BIAS※」のスイッチがあります。
これだけでは説明不足ですが、押し込んでクロムポジション(ハイポジション)です。
※ BIASについては、訳があって、続報します。
スピーカーは、18cm ×12cmの楕円型のダブルコーン。
あまり類を見ないデザイン上で、インパクトもあり、面白いです。
当時のカタログでは、最大出力は4Wで、
「 B T L 回路を採用 」と解説しています。
あらためて眺めてみると、スライドスケールもそうですが、回転する操作系がなく、フラットなプッシュ式スイッチで構成されていて、直線を基調とした無駄のないスタイルは、ヤコブ・イェンセン氏の息が掛かっているデザインではないかと思います(^。^)//
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