今やFMもAMもステレオの時代ですが•••
初めてのFMステレオ放送は、1963年、
NHKが東京で実験的に始めたとのことです。
その後、NHKは1969年から全国でFMステレオ放送を開始しましたが、しばらくはモノラル放送も多かったようです。
(テレビの「白黒/カラー」を思い出します。)
民放では、FM東海改めFM東京が1970年から参入、本格的なFM時代に入りました。
そんな背景のもと、1960年代後半からラジオにもFM化の波が押し寄せ、更にステレオ放送を受信・再生するために、各社から様々なラジオやMPXアダプターが発売されました。このラジオもそのひとつです
本機は、ナショナル/パナソニックの
RF-770Dといいます。
この前にRF-770(D無し)の銀色の機種があり、そのマイナーチェンジ後の機種です。
1台でステレオ放送が受信・再生できるラジオとしては、かなり小型の部類に入ると思います。
↑ 中央にあるメーターは、
「STEREO INDICATOR」で、
「MONO:STEREO」の受信状態を表示します。
なお、この表示は、この後は、大抵のラジオやチューナーにおいて赤色LEDになっていきますね。
↑ 中央の赤いのがメインスイッチです。
その上にあるのは、
L/R独立のボリューム
下側には、
ステレオ・ヘッドホン端子と
L/R独立の外部スピーカー/イヤホン端子
裏側に回ると•••
・TONE 音質切り替え
SOFT/NEWS/MUSIC
・AFCスイッチ
・REC OUTの端子もL/R独立
検索したところ、1968年頃のカタログらしきものに掲載されているのを見つけました。↓
↑ 定価21000円
左上にナショナルの主流機2000GXワールドボーイ(RF-868)も載っていますが、そちらは17300円です。
ステレオの本機は、結構高額で、販売台数はかなり少なかったと思われます。
受信状態はすこぶる良いです。
おそらく1968〜1970年(昭和43〜45年)頃の製品と推察されますが、そのままタイムマシンに乗って約50余年の時を超えてやって来たのではないかと思うほど程度が良いです。
(YouTubeにアップしたものです。)
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